「ASMR・立体音響について」①

・ASMRとは何か

ASMRとは、Autonomous(オートノモス) Sensory(センソリー) Meridian(メリディアン) Response(レスポンス) の略です。
聴覚や視覚への刺激によって、「脳がとろけるよう」に感じ、気持ち良くなる現象、また、その現象を引き起こす音声や映像のことを指します。

自分にとって気持ちよく感じるものをトリガーと呼びます。
気持ちよいと感じるかどうかには個人差があることが知られています。

音声に関しては「音フェチ」作品とも呼ばれており、こする音、囁き、タッピング、咀嚼音などの様々な音素材がトリガーになります。

・バイノーラル録音とは何か

ステレオ録音の一種で、バイノーラル方式(Binaural)と呼ばれており、
ヘッドホン、イヤホンで再生することが前提になっています。

マイクはヘッドホン、イヤホンのドライバの位置(およそ外耳道出口付近)に設置され、
人間の頭部を模したダミーヘッドを用いる場合もあります。(ダミーヘッドマイク)

ダミーヘッドマイクは、約5万円前後の両耳と頭部の一部のみ再現した簡易なもの(3DioやDuoPop)から、約100万円の高級機(NEUMANNのKU100)、約1000万円の業務測定用(HEAD acoustics)など比較的高価格になります。

それに対して、実際に人の頭に取り付ける場合はリアルヘッドと呼び、機材も比較的低価格です。(8000円~3万円程度)

バイノーラル録音は、耳やその周辺の構造による音の伝わりを再現できるため、
音源の動き、距離、空気感の再現に優れており、「立体音響」とも呼ばれています。
おもにフィールドレコーディング(屋外の生録音)で使われてきましたが、
そのリアルな音響効果から、最近ではボイスドラマやASMR・VR作品でも使われるようになり再注目されています。

・どういう作品がASMRといえるのか

上記のとおり、ASMRは気持ち良いと感じる視聴覚物全般を指す言葉、バイノーラルは録音技術を指す言葉であると言えます。

現在、LisPonでは「ASMR」と「バイノーラル」とジャンルが分けられていますが、厳密に分類できるものではないでしょう。
しかし、大まかに下記のような分類が出来ると思います。

ASMR=「音フェチ」的な気持ちよい音を目指した作品(バイノーラルでなくてもよい)
バイノーラル=バイノーラルマイク収録した作品や、バイノーラル風に加工した「立体音響」作品

※おまけに、私が提案する、ジャンルの使い分け方の一例をご紹介します。

◎バイノーラルマイクで収録したセリフ・演技 → 「バイノーラル」もしくは「演技」
◎普通のマイクで収録した音フェチ的な気持ち良い音を目指した囁きや物音 → 「ASMR」
◎バイノーラルマイクで収録した音フェチ的な気持ち良い音を目指した囁きや物音 → 「ASMR」もしくは「バイノーラル」
◎音フェチ的な気持ち良い音を目指した音楽作品 → 「ASMR」もしくは「ミュージック」

投稿者が何を重視したかがジャンル選択の判断基準で良いと思います。

3件のコメント

  1. うむうむ!
    なかなかこの二つは難しいもんね。
    自分のでも迷う時あって。
    とってもわかりやすい今回も勉強になりますわ
    φ(..)メモメモ

  2. バイノーラルと、ASMRの違いってなんだろう?って思っていましたが、謎が解けました‪(*´꒳`*)‬

    凄くわかりやすい説明の仕方で勉強になります。

  3. 多数のコメントありがとうございますm(_ _)m

    バイノーラルとASMRの違いと共通点について、書いてみましたが、わかりやすいとのことで安心しました。
    (*´∀`*)

    次回は、安価で入手でき、LisPonでも使用者が多いイヤホン型のバイノーラルマイクの、設置の仕方についての考察をしてみたいと思います。

    これも、LisPon配信などでバイノーラルされてる方のお話を聞いてると、四苦八苦しながら工夫されてるようなので、費用対効果の高い方法を自分なりに提案できればと思います。

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